CloudWatch の機能がいっぱいあってわからなくなってきたので (個人的に) 整理した
はじめに
おはようございます、もきゅりんです。
皆さん、いろんな機能があって便利な CloudWatch は好きですよね?
弊社でも好きな人は多いのだろうと思っています。
しかし、続々と色々な機能が出てくるし、(AWSさんありがとう!)
自分の脳みそでは何がどれなんだかよくわからなくなってきたよ...という気持ちがありました。
ということで、未来の自分のためにもまとめてみました。
実際の構築や設定についてはこの稿では触れません。
まとめ表
No | やりたいこと | アプローチ | 料金 (アジア・パシフィック(東京)) |
---|---|---|---|
1 | インスタンスの基本的なメトリクスのデータ間隔を5分じゃなくて1分にしたい | 詳細モニタリング | 詳細モニタリングのメトリクス 10 個 (1 分間隔)は無料 最初の 10,000 メトリクス $0.3 |
2 | もっと色々なメトリクスで、またはデータ間隔を短くして見たい | カスタムメトリクス/CloudWatchAgent | メトリクスの料金 + APIリクエスト料金 (100万リクエストは無料) |
3 | 既存のメトリクスを組み合わせてカスタマイズしたメトリクス作りたい | Metric Math | 機能自体は無料 |
4 | ログをリアルタイム感覚で分析したい | Amazon CloudWatch Logs Insights | スキャンしたデータ 1 GB あたり $0.0076 |
5 | ログと一緒にカスタムメトリクスを埋め込みたい | Embedded Metrics | 機能自体は無料 |
6 | 何かしら異変が生じたら感知したい | Amazon CloudWatch 異常検出 | 標準解像度異常検出 1アラームあたり $0.30 |
7 | 簡易で基本的なログ分析をお手軽設定したい | Amazon CloudWatch Contributor Insights | 1 ルールあたり $0.5/月 ルールにマッチした 100 万ログインベントリあたり $0.03/月 |
8 | 閾値に応じて連絡させたい | CloudWatchAlarm | 10 件のアラームメトリクス (高分解能アラームには適用されません)は無料 |
9 | ユーザーの立場になってパフォーマンスや可用性をモニタリングしたい | Amazon CloudWatch Synthetics | Canary 実行あたり $0.0019 (1 か月あたり 100 回の Canary 実行は無料) |
10 | アプリケーションの正常性、パフォーマンス、可用性を 1 か所で視覚化および分析できるようにしたい | Amazon CloudWatch ServiceLens | CloudWatch メトリクス、ログ料金 + AWS X-Ray の利用料金 |
11 | コンテナ(ECS)のメトリクス取りたい | CloudWatch Container Insights | CloudWatch メトリクスの料金に準じる |
12 | コンテナ(ECS)のログ取りたい | CloudWatchLogs or FireLens | CloudWatch logsの場合: 収集 (データの取り込み) $0.76/GB 保存 $0.033/GB |
なお、カテゴリ分類がバラバラなのは、個人的な整理に起因するものです。
料金については、あくまで参考として記載していますので、より正確には Amazon CloudWatch の料金 をご確認頂ければと思います。
上記のイメージ
※ 社内メンバーから図があるともっと良いという意見を貰ったので追記しました。そういった意見を軽く貰えるのは嬉しいですね。
料金についての注意事項
ドキュメントにも記載されていますし、たびたび弊社ブログで喚起されている内容が主です。
- 1秒など高解像度にするほどAPIリクエストがかさむため注意が必要です。
- 何でもかんでも CloudWatch Logsに取り込んでおくのは注意です。別のストレージに 取り込むアプローチを取る、保存期間は設定する、エクスポートをS3にするなどします。
- CloudWatch Logs Insight で何も考えずにクエリを叩きまくるのは注意です。
- あまりないと思いますが、異常検知でとにかくいっぱいアラーム設定するのは注意です。
- CloudWatch Contributor Insights でとにかくいっぱいルール作っちゃうのは注意です。
最後に
きっと1年もすると1.5倍くらいのサイズの表が自分には必要になるのであろうと思います。
どなたかのお役に立てば幸いです。